NPO法人 Fukui Science Education Academy

教材開発

@ 微小ビーズ球を用いる摩擦のない力学実験装置

A 水レンズ顕微鏡

B 塩とかき氷・魔法瓶を用いる人工雪生成実験

C 水プリズム分光器

人工雪に関するテキスト
@ 「人工霜・人工雪」

A 「自然雪の顕微鏡観察」

フォトエンス

写真コンテスト





教材開発科学実験教材の開発等を通して科学教育振興をおこなう。


C水プリズム分光器
 

注射器で飽和食塩水を水プリズムの中に入れ
ているところ




プリズムを通してスリットを見ると色によって像の
位置がずれる




黒い紙をカッターの刃で切り抜きスリットを作る



スリットをスライドガラスに両面テープではりつけ




紙の箱に取り付けた水プリズムとスペクトルを
覗く穴




蛍光灯の光を手作り分光器に入れて、光のス
ペクトルを見ているところ




水プリズムを通してみた蛍光灯のスリットの像;
“光のスペクトル”


参考文献


Direct-vision spectroscope using
water-prism

H.Kurniawan, Y.J.Lie, M.O.Tjia,
Y.I.Lee and K.Kagawa
Physics Journal of the Indonesian
Society

Vol.B7 pp.0101-0101-3

水プリズムを作る

・ガラスを接着剤ではりあわせて水プリズムを簡単に作ることができます。ガラスはスライドガラスを使い、底とふた黒の下敷き(0.5mm厚)を使います。純水な水でなく、飽和食塩水を使用する理由は、水が腐らないことと、水に比べて屈折率が高く、色を大きく分けるからです。プリズムの頂角は約90度とします。ガラスプリズムの場合は60度が適当ですが、水プリズムでは頂角が60度では、色が十分分かれません。

水プリズムでスリットをのぞく

・水プリズムを通してスリットを見ると、色によってプリズムでの曲がり方が異なるので、像が分かれます。色によってスリットの像が分かれたものを“スペクトル”と言います。



水プリズム分光器を作ろう

黒い紙でスリットを作る

・分光器ではスリットがとても大切です。スペクトルはスリットの像であることを考えればその理由がすぐわかります。スリットは細く、まっすぐ、ギザギザがないように作らねばなりません。黒い紙(25mmx75mm)を板の上に置いて、カッターの刃をものさしにあて、スット引いて線状に切り抜きます。スリットの幅は0.5 mm程度で、スリットの長さは20mmです。



・中央にスリットを切った黒い紙は、スライドガラスに両面テープで固定します。








水プリズム分光器の完成

・水プリズムの裏側に両面テープをはり、黒い紙の箱に固定します。次に、黒い紙を折って、箱の中に立て、水プリズムと紙の箱の側面との空間をうめ、スリットからの光が直接目に入らないようにします。