この22年度に実施した成果を基に、平成24年度福井県の新しい公共の場づくりモデル事業の1つとして「昭和の科学・文化短編映画で高齢者と児童をつなぐ公民館活動」を福井県内の7団体と協働で行いました。
本事業に参加した春山公民館(福井市)、松本公民館(福井市)、春江西公民館(坂井市)、いずれの公民館においても、交流会に多数の参加者があり、交流会は成功でした。この、科学短編映画と実験を組み合わす事業は、世代間交流事業としてこれまでにない新しいものであり、各方面から高く評価されています。
春山公民館が、第1回の映画として「カルピス誕生」を提案し、これに対して実験企画会議が「カルピスを使った光の実験」を選び、これによって、映画と実験をうまく組み合わす本事業のスタイルが出来上がりました。
交流会の最初に映画鑑賞を入れることによって、参加者が容易に一体感を持つことが出来、映画のあと実施するグループ実験に全員がスムーズに入ることができました。
春江西公民館においては、春江西小学校が全面的に協力して小学校4年生・5年生の児童を交流会に参加させ、地域の高齢者が小学校に出向く形を取りました。その結果非常に良い成果が得られました。
一方、松本公民館の交流会実施においては、児童・高齢者・大人の3世代の人数のバランスが良く、交流会の雰囲気が大変盛り上がりました。さらに、ボランティアとして高齢者が、児童が使用する実験器具の製作にかかわるという、高齢者の生きがい活動が生まれたことは高く評価できます。
その後、この映画と実験を組み合わす世代間交流事業は継続的に実施されてきています。