ふくい科学学園 NPO法人 Fukui Science Education Academy

世代間交流

北陸労働金庫助成事業

・日本郵政年賀寄附金助成 事業 

新しい公共の場づくりモデル事業

福祉医療機構助成金事業 
   

世代間交流


少子高齢化が進む現在、高齢者の生きがい創生や世代間交流は、地域として取り組まなければならない重要な課題となっています。

その様な動機から、22年度独立行政法人福祉医療機構の助成事業で「科学の楽しさで団塊世代と児童をつなぐ事業」を春山公民館(福井市)の協力のもとで実施しました。この事業は、公民館等を利用して、団塊世代(高齢者)を対象に科学実験教室を開き科学の楽しさを広めると共に、この教室に参加した高齢者のグループが、ボランティア活動として、その公民館で児童のための実験教室を開き、科学の楽しさを児童に伝えるものです。

この22年度に実施した成果を基に、平成24年度福井県の新しい公共の場づくりモデル事業の1つとして「昭和の科学・文化短編映画で高齢者と児童をつなぐ公民館活動」を福井県内の7団体と協働で行いました。

本事業に参加した春山公民館(福井市)、松本公民館(福井市)、春江西公民館(坂井市)、いずれの公民館においても、交流会に多数の参加者があり、交流会は成功でした。この、科学短編映画と実験を組み合わす事業は、世代間交流事業としてこれまでにない新しいものであり、各方面から高く評価されています。

春山公民館が、第1回の映画として「カルピス誕生」を提案し、これに対して実験企画会議が「カルピスを使った光の実験」を選び、これによって、映画と実験をうまく組み合わす本事業のスタイルが出来上がりました。

交流会の最初に映画鑑賞を入れることによって、参加者が容易に一体感を持つことが出来、映画のあと実施するグループ実験に全員がスムーズに入ることができました。

春江西公民館においては、春江西小学校が全面的に協力して小学校4年生・5年生の児童を交流会に参加させ、地域の高齢者が小学校に出向く形を取りました。その結果非常に良い成果が得られました。

一方、松本公民館の交流会実施においては、児童・高齢者・大人の3世代の人数のバランスが良く、交流会の雰囲気が大変盛り上がりました。さらに、ボランティアとして高齢者が、児童が使用する実験器具の製作にかかわるという、高齢者の生きがい活動が生まれたことは高く評価できます。

その後、この映画と実験を組み合わす世代間交流事業は継続的に実施されてきています。

25年度は、日本郵政年賀寄付金助成事業に採択され「理科教育推進のための科学教育映画収集・活用ならびに関連する実験実施の支援事業」のタイトルにて、NPO科学映像館を支える会(川越市)と共催で全12回の交流会を実施しました。

26年度は、北陸労働金庫助成金を得て、「科学映画と実験放射線を見る」で世代間交流をこれから実施致します。