<三谷市民市民活動助成事業>
雪の結晶は自然の美の象徴であり、子どもから大人まで、誰もが関心を持っている。しかし、北海道のような冬季の気温がマイナス10度以下の
地域を除けば、雪結晶の顕微鏡観察は困難である。即ち、すぐに結晶 は融けてしまう。当NPOでは、科学実験教材開発テーマの1つに「自然 雪の顕微鏡観察と人工雪生成実験」を挙げて研究を続け、比較的簡 単な方法でで問題を解決した。この実験方法を福井県内に広めるため に、本事業を実施する。
1)意外にも、北陸地方の自然雪の顕微鏡撮影は、我々以外では行っていない。
2)奥越地方は、北海道に負けない美しい雪が降ることを我々の研究で確認している。また、本年及び昨年の1月に、NHKニュースザウルス番組の写真紹介で雪結晶写真を発表している。
3)塩とかき氷(又は雪)を混ぜてできる-20度の安定した低温を利用して雪を保存する事や、人工雪を生成する方法は、世界で初めて我々が開発したもので、極めてユニークである。
3実施上の留意点
1)主に高齢者を雪の顕微鏡観察指導員として養成するため、高齢者生きがい活動につながる。
2)美しい雪結晶に触れるので、児童・生徒の心の教育になり、かつ理科離れをくい止められる。
3)ネット上で雪結晶写真を交換できるので、地域のコミュニケーションの向上につながる
4)NPOふくい科学学園の大部分のスタッフは、人工雪生成実験の経験は十分あるが、実際の自然雪の結晶の顕微鏡観察の経験はない。本事業実施により、スタッフ全員が指導員になれると予想できる(一般を含め指導員20名程度の養成を目標とする)。
5)本事業実施により、福井県内の会員を増やすことが期待できる。また、雪の顕微鏡観察の後継者を確保することが可能となり、雪の顕微鏡観察技術を後世に伝えることができる。